Finally, te-2 rows! ラーメンだんすさんのぺペロン塩つけめん
　
2012年に食べたラーメンの中でも、一匹の鯨さんのかぼちゃのベジポタ小悪魔風に匹敵するくらいのインパクトを残す美味しさでした！！
つけ汁は塩気十二分、ほのかな甘みが鶏の旨味を押し上げつつ、酸味、そしてガーリックを重ねた辛味、そしてハービーな緑の色彩が心地よいギラツキをみせます。
後味にも塩気がひしっと感じられるのですが、塩自体の味わいが実に良質であるがために、それがむしろ「旨い！」をぐりぐりと舌に食い込ませてくるのです。
食い込む様な深い旨味が、塩から滲んでくるかのようです。
　
麺はラウンドタイプのストレート。
パスタをいくらか意識したことが伝わる様な印象はあるものの、やはり口にすればラーメンのエッセンスがやや上回って感じられるもの。
あらかじめガーリックオイルベースの香味油が麺にかけられているようで、これが麺と麺がくっついてしまうのを避けてい・・・るはいるのですが、そんなーことはどうでもいいのです！！！！
　
このガーリックオイルアレンジが、革命的なんですよ！！
　
つけ汁の塩気でテンションが上がった食べ手が、パスタ屋では許されない程に豪快に麺をすすれば、つけ汁の味わいが口の中にすーっと広がり、続いて麺にコーティングされたガーリックオイルが舌を抜けるたびに色鮮やかに旨味を立てるこの展開！！
　　
そしてその美味しさにしばし呆然としながら、穏やかに麺を口に運べば、これまた異なる個性が溢れます！！
つけ汁の塩気が軸となるシャープな味わいが、ガーリックオイルの個性によっていくらか和らげられ、塩ダレの塩気を抑えたが故に明瞭となった塩の旨味がゆるっと舌を撫で上げます！！
さらには酸味と甘味の個性が、塩気から解放されて自由さいっぱいに明るく立ちあがり、その味わいは実に快活！！
　
見た目も華やかながら、何よりその味わいが痛快な一杯！！
楽しげにアイディアを形にしていく店主様の明るさが伝わるような一杯でありつつ、同時にその結果はパーツの個性が見事にグルーブ奏でちゃっている名作だったりするから堪りませんね。
　
大変凄いモノを頂きました！！
だんすさんのポテンシャル、つかみどころがない程にデカいっす！！！！！