忍者ブログ

疾走日記

美味しい話

ラーメンJACKさんのスモークチャーシューとパイナポーの特製塩ラーメンクリーム仕立て

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

ラーメンJACKさんのスモークチャーシューとパイナポーの特製塩ラーメンクリーム仕立て

ラーメンJACK(ラーメンジャック)さんのスモークチャーシューとパイナポーの特製塩ラーメンクリーム仕立て
in ラーメン大戦争勃発!「お前ならフルーツをどう扱う?」ビリの店主はバンジージャンプ!!!
 
ラーメンJACKさんのフルーツコラボ出品作は、見た目こそ最もラーメンらしくありながら、実はラーメンらしくない要素が盛りだくさんでいながら、食べ終えた時にラーメンらしい食べ応えがあるという、作り手のトリックにまんまと魅了される喜びのある一杯でありました。
 
スープは実にクリーミー。
JACKさんのとんこつスープのクリーミーさ極まった個性がここでも・・・と思いきや、そのクリーミーさがそれとは全く異なるアプローチであることにファーストインパクトを受けますね。
ホイップクリームを動物出汁(鶏中心の鶏豚???)とあわせたと思われるそのスープは、ラーメンにはない独特の温かさのある滑らか舌触りを生み出します
バター?の味わいが、クリームの味わいをトンッと明るく押し上げ、べた付かず、重苦しさのない油脂感がゆるやかに口に広がります。
塩ダレを淡く使用し、スープ自体には刺激を持たせずにスープそのものの美味しさを楽しませようとします。
 
トッピングには焼きパイナポーとスモークチャーシューが使われています。
焼きパイナポーの香ばしさと、ギュッと詰まりながらも口に含んだ瞬間に劇的に解放される甘味と酸味が、この一杯に華やかなドラマを組み立てます。
そしてそのパイナポーの個性的な味わいがスープに重なっていきながらも、不思議とそこに違和感はなく、またパイナポーの明瞭な甘味や酸味が悪戯にダラダラと持続せず、次なるスープの旨味にさっと持ち場を譲るようにも感じられます。
そのため酢豚のパイナップルのような気難しさはまるで感じられず、万人受けに成功できうる味わいに落ち着いているのです。
劇的にして、しゃしゃり出ないその演出・・・流石は名店と言わんばかりのクオリティーでありますが、それと同時にそんな「巧さ」を主張することなく、「たまたまうまくいっただけですよ~」とうそぶいた感じにも見えて格好良すぎ!!
JACKさんのラーメンらしい「わかりやすくクール、目立たせないでテクニカル」な印象が、この作品からも伝わってきますね。
 
そしてトッピングにはもう一つの主役、スモークチャーシューの存在が。
このスモークチャーシュー、ラーメンの中では正確に感じ取りにくくはありますが、穏やかにして上等な燻製香を覚えさせられます。
スープを暗く彩らずに燻製香を注ぐアレンジが、やはりJACKさんらしく気持ちがよいのです。
そしてもちろん味も良!!
しっかりとした厚みと大きさのあるこのチャーシューが、それ自身を美味しいと思わせるだけでなく、この作品を味わい終えた時のラーメンらしい食べ応えを導きます。
スープをパイナポーと調和させるために、そこに動物の個性やタレの個性を際立たせず、一方ではスープとは絡むもパイナポーとは直接的に風味がぶつかりにくいもう一つのトッピング、スモークチャーシューによって、動物系特有の高揚的で攻撃的な旨味をスープに飾るのです。
プリプリしこしことした麺は、いくらかスープを弾き気味にもなりますが、このスモークチャーシューの存在を介して、麺の旨味がスープに食い込むようにも感じられます。
 
流石はJACKさんだと納得できる一杯です。
前回のベジポタ対決の超ハイクオリティーな戦いを知っていてなおそこに参戦したお店です。
やはりラーメンに対する相当な自信を持っていてしかるべきです。
そしてその自信が形になっています。
 
この作品には、まるでおもちゃ箱の様に魅惑的なパーツが溢れています。
しかし何よりの魅力は、その一つ一つのアイテムがしっかりと意味のあるアレンジがなされていることにあります。
きっとチャーシューをスモークする際のチップやパイナポーの炒め油や味つけ?といったものにも理由のあるセレクトが成されているのでしょう。
華やかな素材を用いながらも、細部の淡さに常に品が感じられます。
そして拘っているということ自体はけして主題にさせることなく整えられているために、最後まで力まずに味わうことができるのです。
間違いなく個性的なパーツで構築されながら、しかもそれがフルーツをテーマとする競技用の一杯でありながら、不思議とお店の一つのメニューとして存在を際立てず、異色さをみせません。
その居心地の良い風合い・・・、これがこの作品を作られた方の余裕と、才能や経験から生まれる迷いのないレシピと調理であることを感じさせられます。
 
今回のフルーツコラボでは、最後に訪問させて頂いたお店がJACK様でありました。
最後の最後をびしっと感動させてくれる一杯でした。
御馳走様でした!!
PR

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

プロフィール

HN:
alphabetical anagrammer
性別:
非公開

カテゴリー

P R