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ラーメンJACKさんのスモークチャーシューとパイナポーの特製塩ラーメンクリーム仕立て
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2024/03/28 18:03
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ラーメンJACKさんのスモークチャーシューとパイナポーの特製塩ラーメンクリーム仕立て
ラーメンJACK(ラーメンジャック)さんのスモークチャー
シューとパイナポーの特製塩ラーメンクリーム仕立て
in ラーメン大戦争勃発!「お前ならフルーツをどう扱う?」
ビリの店主はバンジージャンプ!!!
ラーメンJACKさんのフルーツコラボ出品作は、見た目
こそ最もラーメンらしくありながら、実はラーメンらしく
ない要素が盛りだくさんでいながら、食べ終えた時にラー
メンらしい食べ応えがあるという、作り手のトリックにま
んまと魅了される喜びのある一杯でありました。
スープは実にクリーミー。
JACKさんのとんこつスープのクリーミーさ極まった個
性がここでも・・・と思いきや、そのクリーミーさがそれ
とは全く異なるアプローチであることにファーストインパ
クトを受けますね。
ホイップクリームを動物出汁(鶏中心の鶏豚???)とあ
わせたと思われるそのスープは、ラーメンにはない独特の
温かさのある滑らか舌触りを生み出します
バター?の味わいが、クリームの味わいをトンッと明るく
押し上げ、べた付かず、重苦しさのない油脂感がゆるやか
に口に広がります。
塩ダレを淡く使用し、スープ自体には刺激を持たせずにス
ープそのものの美味しさを楽しませようとします。
トッピングには焼きパイナポーとスモークチャーシューが
使われています。
焼きパイナポーの香ばしさと、ギュッと詰まりながらも口
に含んだ瞬間に劇的に解放される甘味と酸味が、この一杯
に華やかなドラマを組み立てます。
そしてそのパイナポーの個性的な味わいがスープに重なっ
ていきながらも、不思議とそこに違和感はなく、またパイ
ナポーの明瞭な甘味や酸味が悪戯にダラダラと持続せず、
次なるスープの旨味にさっと持ち場を譲るようにも感じら
れます。
そのため酢豚のパイナップルのような気難しさはまるで感
じられず、万人受けに成功できうる味わいに落ち着いてい
るのです。
劇的にして、しゃしゃり出ないその演出・・・流石は名店
と言わんばかりのクオリティーでありますが、それと同時
にそんな「巧さ」を主張することなく、「たまたまうまく
いっただけですよ~」とうそぶいた感じにも見えて格好良
すぎ!!
JACKさんのラーメンらしい「わかりやすくクール、目
立たせないでテクニカル」な印象が、この作品からも伝わ
ってきますね。
そしてトッピングにはもう一つの主役、スモークチャーシ
ューの存在が。
このスモークチャーシュー、ラーメンの中では正確に感じ
取りにくくはありますが、穏やかにして上等な燻製香を覚
えさせられます。
スープを暗く彩らずに燻製香を注ぐアレンジが、やはりJ
ACKさんらしく気持ちがよいのです。
そしてもちろん味も良!!
しっかりとした厚みと大きさのあるこのチャーシューが、
それ自身を美味しいと思わせるだけでなく、この作品を味
わい終えた時のラーメンらしい食べ応えを導きます。
スープをパイナポーと調和させるために、そこに動物の個
性やタレの個性を際立たせず、一方ではスープとは絡むも
パイナポーとは直接的に風味がぶつかりにくいもう一つの
トッピング、スモークチャーシューによって、動物系特有
の高揚的で攻撃的な旨味をスープに飾るのです。
プリプリしこしことした麺は、いくらかスープを弾き気味
にもなりますが、このスモークチャーシューの存在を介し
て、麺の旨味がスープに食い込むようにも感じられます。
流石はJACKさんだと納得できる一杯です。
前回のベジポタ対決の超ハイクオリティーな戦いを知って
いてなおそこに参戦したお店です。
やはりラーメンに対する相当な自信を持っていてしかるべ
きです。
そしてその自信が形になっています。
この作品には、まるでおもちゃ箱の様に魅惑的なパーツが
溢れています。
しかし何よりの魅力は、その一つ一つのアイテムがしっか
りと意味のあるアレンジがなされていることにあります。
きっとチャーシューをスモークする際のチップやパイナポ
ーの炒め油や味つけ?といったものにも理由のあるセレク
トが成されているのでしょう。
華やかな素材を用いながらも、細部の淡さに常に品が感じ
られます。
そして拘っているということ自体はけして主題にさせるこ
となく整えられているために、最後まで力まずに味わうこ
とができるのです。
間違いなく個性的なパーツで構築されながら、しかもそれ
がフルーツをテーマとする競技用の一杯でありながら、不
思議とお店の一つのメニューとして存在を際立てず、異色
さをみせません。
その居心地の良い風合い・・・、これがこの作品を作られ
た方の余裕と、才能や経験から生まれる迷いのないレシピ
と調理であることを感じさせられます。
今回のフルーツコラボでは、最後に訪問させて頂いたお店
がJACK様でありました。
最後の最後をびしっと感動させてくれる一杯でした。
御馳走様でした!!
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2013/03/05 21:15
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