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ラーメンろたすさんのアボカドとレモンの冷製和えつけ麺
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2024/04/20 03:27
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ラーメンろたすさんのアボカドとレモンの冷製和えつけ麺
ラーメンろたすさんのアボカドとレモンの冷製和えつけ麺
in ラーメン大戦争勃発!「お前ならフルーツをどう扱う?」
ビリの店主はバンジージャンプ!!!
ろたすの店主様といえば、多くの方にge-cさんとの愛
称で親しまれているお方なのですが、私にとっては私をラ
ーメンにのめりこますきっかけとなってくださったカリス
マ的な存在の方故にどうしても高梨店主様としか呼べない
でいるのですが、だんすの店主様もまた高梨様であるため
に、高梨様では誰のことを指しているのかわからなくなる
こともしばしば。
そのため今回だけは馴れ馴れしくも図々しくge-c店主
という表現でレビューをさせて頂きたく思います。
くれぐれも常連の皆様、気を悪くしないでね!!!
で、今回のフルーツラーメン対決におけるラーメンろたす
さんの逸品がこちら「アボカドとレモンの冷静和えつけ麺
」であります。
これがもう奇抜なラーメンの極みのようなラーメンであり
まして、まずはフルーツがテーマというだけで超イレギュ
ラー、そしてつけ汁が冷たいということでも激イレギュラ
ー、さらには和えつけ麺というスタイルがメガイレギュラ
ーであったりするのです。
しかしこの作品の何が本当に凄いのかといえば、これだけ
のイレギュラーな要素を充満させながら、食べていて一切
の奇抜さを覚えない程にすっきりと体にその美味しさが染
みわたってくる仕上がりの高さにあることは間違いありま
せん。
和え麺はアボカドの旨味がはっきりと感じられるものであ
ります。
冷やされたこともありしっかりとしたコシを感じさせる麺
に、アボカドのソース(タレ)は弾かれることなく、べた
つくことなく絡んでいます。
アボカドソースのその絡み具合があまりにも完成度が高い
ために、逆にそのことを当然のように受け流してしまいそ
うにもなりますが、ソースが麺に絡み切れず溜まってしま
うこともなければ、麺に絡み過ぎて麺そのものの舌触りを
濁したり、口の中でソースがもさもさしてしまうこともな
いというのはかなりのハイレベル!!
これはちょっと見逃すわけにはいかないクオリティーであ
りますよ!!
この作品、味付けが濃いだの薄いだのといった次元で批評
する様な、幼稚な作品にはまるでありません。
奇抜な素材を扱いながらも、その癖をするりといなしてし
まったかのような器用さとセンスによる上等さに溢れてい
るのです。
アボカドの和え麺は、アボカドらしい味わいがしっかり感
じさせるものであります。
綺麗に仕立てられたアボカドのペーストの中には、時折粒
子を残したアボカドの果肉がみられ、その食感がきっかけ
となって肉肉しいアボカドの味わいが鮮明に舌に浮かび上
がります。
アボカドの個性である油脂感といったものを抑えた清涼感
溢れる味わいに仕立てられているため、逆に青々としなが
らすっきりした性格の和え麺にとなっていることに好感が
持てます。
特にアボカド特有のいくらか曇った表情といったものを覚
えさせる瞬間がまるでなく、むしろアボカドでありながら
その味わいの中に透明感ある香味と風味を感じさせる内容
にまで仕上げられていることに驚かされてしまいます。
しかし個人的な印象ではありますが、実はこれがどうにも
従来のge-c店主様の得意としてきたスタイルとは距離
を置いたアプローチに感じられもするのです。
少なくとも、食べる前に私が予想していた味わいとは大き
く異なるものでした。
私の身勝手な意見ではありますが、ge-c店主様の作品
に予想していた味わいとは、バルサミコ酢やワインビネガ
ーなどの個性的な調味料をスパッと効かせながら、低域に
粒子感ある塩気を小気味良く走らせつつ、その中央に主題
たる旨味をどしっと残すというものでありました。
しかしこの和え麺からはそれらの個性は感じられず、極め
て穏やかな塩気に、自然でいて柔らかな酸味・・・、まる
でge-c店主様が新機軸を図ろうとしているかのような
内容に終始しているのです。
しかし、しかし・・・、そこはやはり流石のge-c店主
様でありましたね!!!
むしろこの裏切りからの味わいが心地よく、そこに胸を打
つような美味しさが演出されていたのです!!
この作品には気難しい素材を使用しながらも、その素材の
魅力的な個性だけに食べる側の意識をフォーカスさせるよ
うなよどみない流れと色調を感じさせる風味と香味が満ち
満ちており、終始無駄のない身軽なる美味しさが構成され
ているのです!!
トッピングには生ハムが選ばれていました。
その生ハムとともに麺を頂いてみます。
するとアボカドでありながらも油脂感をさらっとさせ、塩
気を抑えた味付けのその和え麺に生ハムの円熟味溢れる塩
気がじゅるりと染み渡ります。
これが何という美味さ!!!!!!!!!!!!!
正直、ここにこのトッピングを持ってくるというアイディ
ア、私だったら思い浮かんだだろうか、いいえ思い浮かび
ません…と、私の頭は高校一年生の安っぽい英文和訳状態
!!
この作品にはトッピングの醍醐味である主題の魅力をハッ
と刺激的に引き出す演出が、完璧になされているのです!
!
そして今回のこの和え麺、これだけに留まることなく、む
しろハイライトはここからの和えつけ麺のアプローチにあ
ります。
用意されたつけ汁は、レモンの味わいがキリリと効いた冷
やしスープ。
これまたビネガー系の色彩を抑え、レモンによって酸味を
引き出し、塩気を多分に使用しないという、私が予想する
ge-c店主様の得意とするスタイルに相反する内容にあ
ります。
それこそge-c店主様の最高傑作の一つとも思えるラー
メンだんすブランドで提供される鶏塩つけそばとは、同じ
方が作られた作品とは容易に信じられないほどの真逆なる
個性が主張されています。
そしてこのアボカドの和え麺をこのレモン味のつけ汁につ
けて頂いてみると・・・、
これがまたすっきり清涼なる美味しさを感じさせて、本当
に素晴らしい!!!!
口の中に広がっていたアボカドの旨味が、レモン味のつけ
汁によってすっきり解放され、フルーツならではの華やか
な味わいが軽やかに広がりをみせていきます。
さらにはレモンの味わいが見せる涼しげな酸味が、アボカ
ドの旨味をまとった麺の食感や、舌触りをキリリとシャー
プに仕立てます。このスタイリッシュな風合いは、今回の
フルーツラーメン対決で提供された5作品の中でも随一の
ものと言って間違いないでしょう。
この作品、本当に完成されていますね。
そして作り手の料理人としての才の高さを存分に伝えてく
る一杯です。
このアボカドとレモンの冷製和えつけ麺ですが、主題とな
る味わいは間違いなくフルーツであるアボカドとレモンに
特化しています。
フルーツラーメン対決で提供されるどの作品よりもフルー
ツの味わいを前面に出しています。
しかしそれでいながらもシンプルな味わいをバランスよく
構成する、都会的なスタイリッシュさがここには存在しま
す。
さらには爽快感や清涼感で酔わせながらも、その味わいは
ただ軽いだけではなく、しっかりと芯のある説得力に満ち
満ちたものに仕上げられています。
これが現在、静岡県東部で最も高い人気と評価を有するラ
ーメン店の実力です。
そして恐らくは20代の若者にとって唯一のヒーロー的な
存在と成り得ているラーメン職人様の作品であります。
この作品、小気味良く洗練された作品でありましたが、全
てを食べ終えた時、何とも言えない食べ応えが残ります。
「あー、この感覚・・・、これこそge-c店主様の作品
ならではの感覚なんだよな~」と、これまで幾度となく覚
えてきたge-c店主様の作品ににおける独特の感動が胸
に呼び起されます。
この作品、本当に美味い・・・。
ワイン好きの私としては、この作品はラーメン界において
最もワインとのマリアージュを感性できる作品であるかの
ようにも思えます。
ボルドー系の辛口の白くらいがやっとあわせるかどうかの
ラーメンというジャンルの料理において、この作品はフル
ーティーな甘みを残すシャルドネ種あたりですら合いそう
な予感がします。
それこそ和え麺かつけ汁のトッピングにブラックオリーブ
とホワイトマッシュルームを加えて、ワインを添えたら・
・・じゅるりじゅるじゅるじゅるぅぅぅ・・・(笑)
・・・と、この作品が私にとって、妄想が限りなく膨らむ
だけの美味しさと喜びに満ちた作品であることは間違いあ
りませんでした。
勝つことが当然とされる大人気店があえて挑んだコラボ対
決、そこに見せてくれた一杯は店主様の才能の幅広さをさ
らに深く確信させる説得力に長けた一杯でありました。
「アボカドとレモンの冷製和えつけ麺」は必食に値する一
杯であります。
素晴らしい出会いを体験できたことに、心から感謝できる
作品でありましたよ!!
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2013/03/07 21:53
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