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疾走日記

美味しい話

一匹の鯨さんのかぼちゃのベジポタつけ麺

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一匹の鯨さんのかぼちゃのベジポタつけ麺

一匹の鯨さんのかぼちゃのベジポタつけ麺
 
かぼちゃのベジポタつけ麺です!!
タイミングが全ての小さな告知に、私も無事乗っかることができた幸運に感謝し、このレビューをさせて頂ける奇跡に感謝です。
 
それにしても意外なのは、これがオリジナルのかぼちゃのつけ麺とはいくらか違う個性であるということ。
逆にそこがこのお店の器用さでもあるのですが、かぼちゃという気難しいパーツを入り口にしながら、その出口を複数生み出せるセンスに脱帽です。
しかも今回のつけ麺、何よりもうれしいのは食べた瞬間に鯨さんだとわかる味だということ。
鯨ファンが求めた限定中の限定に対し、鯨ファンが求める味を提供する演出が、超嬉しくって超ニクイ一杯でありました。
 
ちなみに今回のオリジナルかぼちゃのベジポタ小悪魔風が、甘味を前に出すことなく、それでいてかぼちゃらしい個性を巧みに主張させることで、辛味が作る高揚感とコクにかぼちゃの味わいを馴染ませつつ、共鳴させていたのに対し、このつけ麺ではむしろ甘さにポイントを置きながらそこから大胆に全体の味わいを辛味方向へと大きくうねらせるところが最大のポイントとなっていました。
 
つけ汁にはかぼちゃの個性がより豊満に存在し、かぼちゃの明るい表情が愛くるしく主張されます。
オリジナルのベジポタに覚える、ある種の南米チックにも思える民族料理的なエキゾチックさが導く混沌からの旨味に対し、このつけ麺では比較的パーツごとの風味を明瞭に立ててきたという印象。
一匹の鯨さんの打点王であるつけ麺がみせる、ウルウルっとした風味をパツーンと解放するような味わいがここにも感じられます。
 
かぼちゃのベジポタ小悪魔風とかぼちゃのベジポタつけ麺、かぼちゃというテーマ故に両者の味に近いものを感じないと言ったら嘘になりますが、しかしその描こうとしているアートは全く別のベクトルにあるかのようにも感じられました。
 
麺はコシのある全粒粉入り太麺。
茗荷のトッピングはこのお店では定番と思いつつも、味わって納得のニクらしい演出。
つけ汁がもつかぼちゃの甘味に、茗荷がすっと大人びた表情を差し込むことにより、鯨さんらしい一瞬目を閉じて味わいたくなるようなアクセントが生まれます。
 
つけ汁はかぼちゃの個性を口当たりから感じつつ、同時につけ汁らし甘めのアレンジを重ね、中盤にはそこに酸味辛味を加えていきます。
後味には今回のかぼちゃのベジポタらしく辛味を添え、ベースとなるかぼちゃの旨味を絡めながらズンッと押し出します。
フィニッシュでぱーっと開ける様な辛味による風味が生みだす粒子の拡散を施し、そこにしっかりとした辛さが存在したことを余韻に証明します。
 
全体としてかぼちゃらしいかぼちゃの旨味が明瞭ながら、その質感の滑らかさに驚きました。
オリジナルのかぼちゃのベジポタ小悪魔風以上にでキメ細かく感じられるそれは、豚骨スープか何かがかぼちゃのペーストに加えるクリーミーな質感が調味料などの反動で際立つことによって成されているのでしょうか?
私にはなぜかオリジナルよりもそのクリーミーさがより前面に立つように思えました。
そしてその舌触りを魅力としながらも、それを飾る風味の一つ一つが濃厚でありながら凛凛と明るく立っているのがこのつけ汁の個性です。
一つ一つの個性に、しっかりと魅力を感じられます。
 
ところでこのつけ麺、蓮華がしっかりついてきます。
麺を食べ終えて、お椀に残ったつけ汁を蓮華で味わってみました。
 
わかってはいましたが、やはり美味い・・・。
一口一口と、その余韻に残る辛味の華やかさが、ぐいぐいと次の一口を誘います。
とまらぬ蓮華が運び込む、その甘くて辛くて、さらには滑らかなるかぼちゃの味わいに酔いながら、汁完です。
 
気持ちのいい余韻を楽しませてもらいました。
名店の迷アレンジは・・・、いやいやきっちり名アレンジのそれは、しっかりと記憶に残る美味しさでありましたよ!!
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