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一匹の鯨さんのかぼちゃのベジポタ小悪魔風
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2024/04/27 14:00
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一匹の鯨さんのかぼちゃのベジポタ小悪魔風
一匹の鯨さんのかぼちゃのベジポタ小悪魔風@第2次ラーメン大戦争ベジポタ対決
スープはしっかりとろとろ。
濃厚さは十二分で、汁そばというよりはむしろまぜそばか
という印象。
それでもべたつくスープではなく、どしっと舌に重みを掛
けながらもくどくどしないところに好感が持てます。
その味わいは口当たりにしっかりかぼちゃの風合いをみせ
ます。
かぼちゃの高濃度スープな内容に、最初に麺とスープが舌
に触れた瞬間には全く別物とは理解しつつも不動のほうと
うが思いだされましたね。
そこにはいくらか麺の珠玉のもちもち感もあったからだろ
うと思います。実はこの作品、スープのオリジナリティー
だけでなく、麺が素晴らしさが際立っていたんです。
軽く平打ちでナチュラルウエーブがしっかり加えられたそ
の性格は、このスープと相性良く、もちもちっとした印象
を強く感じさせます。
かなり斬新なスープながら、麺とスープの相性においてか
なりのハイレベル・・・というよりこの作品程に高い相性
を感じさせるラーメンは殆どないと思います。
「ラー麺」という独特の個性を持つ麺の必要性をきっちり
示せるという意味でも、素晴らしいスープだと思いますし
、麺との相性を念頭に置きながらこれだけ斬新なスープを
偶然ではなく狙ってクリエイトできたのだとしたら・・・
、いやきっとできたのだと思いますが、それこそ作り手の
味に対する鋭い才能を感じさせられます。
そんな「斬新」と語るべきスープは、口当たりにかぼちゃ
の味わいを感じるも、主題はやはりこの作品がもつ辛味の
質感であることは間違いないでしょう。
(※ここから先のレビューは大ハズシしている可能性が高
いので、信じないように!!)
そんなこのラーメン、辛いラーメンにありがちな、露骨に
多量の唐辛子類のヒリヒリ系の辛味というわけでもなく、
豆板醤系やコチュジャンを思わす中華食の強い熟成感が煩
わしい辛味でもありません。
別皿にキムチが見えることで、中華~アジアン系のテイス
トが脳に勝手にインプットされそうになるのですが、スー
プに感じるのはむしろ欧州あるいは南米的な色彩。
スープにはサイコロ大の野菜や肉がゴロゴロと加えられて
いるために、そこからスープへと溶けだす味わいによって
混然一体とした太い味わいを感じさせます。
多くの素材の味わいが溶け込むことで、かぼちゃペースト
を加えた濃厚味噌カレー的な味わいに。
そんな尖らずにずしっと辛味を覚えさせる重厚感ある味わ
いに、後味では胡椒やマスタード粒を噛んだようなガリっ
とした辛味が感じられ、その刺激によって濃厚ドロドロス
ープのフィニッシュをギュッと締めつけ、キリリと磨きあ
げます。
とにかくこの「謎の辛味」こそがこの作品の最大のオリジ
ナリティーであって、斬新さ。
かぼちゃを口当たりに前面に出しつつもその謎の辛味の正
体…、イメージ的には、かぼちゃのペーストに、カレーと
思わせつつの(そんなもの存在しないけど)酸味を抑えた
粒入りマスタード的な味わい?に、それを丸める味噌のよ
うに感じるようで豆乳もしくはタルタルソースの個性?な
風合いに、ニンニクやオニオンのコクと辛み、そこに胡椒
系のがりっとした辛みといった、特に辛味系パーツを数多
く含ませ、さらには全体を渾然一体に導く「まとめ力」の
ある柔らかまろやかな素材の個性を覚えるようなスープで
す・・・って、私もぜんぜんわけわからんな新しい味わい
!!
しかもそんな狙い澄ました渾然一体とする味わいに、後味
や、途中の過程でその拘りがふわりと花開くタイミングが
きちっと用意されているから、食べていてまるで飽きる味
わいにならない!!
で、ここまで読んだ方々のおよそ120%は、きっと思っ
たはず。
「さっき、信じないようにって前フリしていたけど、だっ
たらせめて信じてしまいそうなことを書いてくれよ」って
ね!!
というわけで実際に何を使ったかは全然わかりませんが、
食べる側をこんな迷宮に誘ってしまうような斬新なる名作
であることは間違いありません。
この辛味、本当にラーメンとして新しい味わいだと思いま
す。
そしてその新しい味わいがラー麺という独特の個性を持つ
麺に素晴らしくあうんです。
これ、ひょっとしたらラーメンの新ジャンルを作れるんじ
ゃないのかなって思える発想です。
とかいって、正解はかぼちゃにカレー味噌入れただけだよ
って言われたら、そーとーずっこけますけどねw
(正式なコメントいただきました。この作品には味噌もカ
レーも入っていいないそうです!これだけ複雑でまとまっ
た味を味噌もカレーもなしで作っちゃうのがむしろ凄さの
証明ですよね!!)
トッピングでは岩ノリが面白い仕事ぶり。
全体の印象を、一気に和に引っ張ります。
一方で別皿のキムチに韓流を、粉チーズにイタリアンをイ
メージさせるため、全体としては和、韓国、中華、欧州、
南米?な味わいを全て重ねたワールドカップテイストに。
メキシコで大流行の汁なしラーメンなんてものがあれば、
きっとこんな感じかもと思って染みますね(爆)!!
そしてこの作品、間違いなく斬新という言葉に終わらない
美味しい一杯であるのですが、これ外国でも販売して欲し
いですね。
一匹の鯨がアメリカ進出なんてことになった時、この作品
を引っ提げて挑戦してもらいたいメニューです。
日本でこの作品にあうと、新ジャンルラーメンという印象
にまとまってしまうのですが、実際にはロコモコなんかに
も通じる、どこか民族的な色気のあるラーメンなんですよ
ね。
それこそもう少し椀やトッピングの色彩を原色的にして一
匹のフジヤマオアフ島店とかのメインメニューで出てきた
ら話題になりそうな味わい!!
そんなこの作品の個性を等身大でぶつけられるような、あ
えてラーメンに先入観のない地で販売してこそ、面白さが
倍増する作品のように思えます。
つまり、皆さん!!
このメニューを食べる時に、既成概念は不要だよと。
ベジポタ対決というラーメン競技会仕様の頭ではなく、純
粋に美味いか美味くないかというフラットな姿勢でのぞん
だ方が、きっと間違いなくその味わいに浸り、新しい風を
感じられるはずだよと。
「美味しかった」という感想で終わるにはあまりに惜しい
一杯なのですよ!!!
・・・などと話が膨らみ過ぎましたが、そのくらい「食べ
て終わり」にならない一杯だったということ。
それにしても今回のベジポタ企画がなかったら、このラー
メンは世に存在しなかったかもと思うと、恐ろしいですね
。
それと同時に、思うこと・・・
この作品、某敏腕プロデューサー様が直々に描いたレシピ
なのだと思うのですが、これだけ新しさと美味しさを感じ
させるメニューを企画前の数日の間だけで生みだすことが
できるんなら、もう少しマメに新作のレシピ描いてもらえ
ないでしょうかね?
今回のかぼちゃの辛味ベジポタ、べったら漬けの入った甘
辛味噌つけ麺、豆乳の入った豚骨ラーメン、春菊や茗荷、
生姜の香り高い塩ラーメンといった進化系料理の続編を、
これからもガンガン描いていって貰いたいものです。
9のつく日はKJRの日でもありますが、KBTの日でも
ありますのでね。
宜しくお願いします!!!
(※ 当レビュアーは勝手レビュアー故に、記載された内
容は正規の方法で取材されたものではなく、レビュアーの
主義志向及び勘違いによるものです。くれぐれも皆様自身
の味覚、嗅覚、視覚にてご判断いただけますよう宜しくお
願いします)
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2012/10/05 23:02
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