麺乃野狐禅さんの神７　しお支那そば

背油のトッピングされた豚骨ラーメンが自慢のお店ですが、実は淡麗系も美味しいんです。
いや、むしろじわじわと注文するお客さんが増えているようにもみえ、けして片手間な一杯ではありません。

スープは口当たりから鶏の甘い旨みを感じ、続けて上品な鶏の風味を舌に運びます。
葱の味わいが鶏の個性に重なるようになると、鶏の甘みが清涼的な質感に変化していきます。
後味では煮干しの個性をじわっと感じさせながら、塩ダレの個性でスープがキリッとまとまり、余韻に、トッピングのワカメの味わいをスープの中でほんのり浮かべ、穏やかに郷愁性を楽しませます。
それぞれの素材の個性が、すっきりと感じられるキレのある一杯です。
醤油に比べると、風味の展開が明瞭で、その活力ある味わいにフレッシュさや瑞々しさを覚えます。

麺は少し華奢で、しっとりと味わえる細麺です。
好みでストレート太麺や、縮れ中太麺への変更も可能です。

トッピングのチャーシューは相変わらず美味。
舌触りで炙りの香ばしさを感じさせながら、舌にとろけ、柔らかな味わいを残します。
醤油では醤油の温かみを、塩では塩ならではのスープのキレに調和します。
やはり野孤禅さんのチャーシューは美味しいです。

また無料で、別皿に辛味（辛肉味噌ダレ？）が頂けます。
淡麗駅のスープには多少オーバーパワーにはなりますが、キレのある辛さで痛快な味わいを楽しめますね。