忍者ブログ

疾走日記

美味しい話

Finally, te-2 rows! ラーメンだんすさんの純とんこつ塩ver.自家製辛肉味噌付 切り刃24番 細麺 

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

Finally, te-2 rows! ラーメンだんすさんの純とんこつ塩ver.自家製辛肉味噌付 切り刃24番 細麺 

Finally, te-2 rows! ラーメンだんすさんの純とんこつ塩ver.自家製辛肉味噌付 切り刃24番 細麺 

豚を15時間爆裂炊きした豚骨スープとのこと。
その味わいはなるほど店主兄様の純とんこつらしい、濃厚にしてトロミの効いた豚骨スープです。
舌触りから濃厚な豚の旨味が舌に軽く重みを感じさせるようにして、その味わいをとっくりと転がします
松福さんのようなエッジを立てつつ豚の臭気をカツーンと前に出す様な攻撃的なタイプではなく、むしろ麺屋中川さんの博多豚骨の路線をもっと強めたタイプと言えます。
この地域には他にも海練さんやまるいさんといった一流店がありますが、それらの個性とは異なり、ろたすさんならではの味わいだなと思わせます。
 
個人的には一風堂さんの系譜にあるラーメン砦さん(←-風堂さんのカジュアルな旨味をより料理っぽく仕立て、十分な豚骨感を出しつつも毛羽立たない味わいで女性好みのする柔らかな豚骨ラーメンを提供する名店)がやや似ているかもと思いますが、トリデさんよりもさらに豚の臭みを浮かべることなく、さらに舌触りに豚骨特有のザラツキを出さずに仕上げた豚骨との印象。
トリデさんの個性を、ぐーっとUPさせて行った感じのラーメンに思えます。
 
まー、それにしても限定ならではの少量丁寧生産が生かされているから、しっかり美味いです。
また一杯ずつ鍋で温めてくれてから提供してくれるからか、炊きこんだ豚骨特有の暗い重さを、風味のの華やかさで感じさせません。
 
後味は塩気がくいっと立って、豚骨の濃厚さをすっきりと纏めます。
濃厚な豚ならではのトロミを舌に残さず、キレのある味わいという印象のフィニッシュを生みだします。
 
チャーシューは味つけ濃いめ。
しかし不思議とスープの中で、その味わいが独立せず、そこはちょっとやそっとでブレナイ豚の重量感なればこそ。
むしろ味わいの強さで、両者のバランスが取れているように感じます。
 
麺は秀逸。
細麺であり、伸縮し、生き生きと弾けるような歯切れの痛快さ、さらには噛んだときのぎゅっと締まりある肉感・・・、そしてそれら食感もさることながら麺の味わいもまた素晴らしく、穀物の旨味がぐっと詰まって感じられます。
博多豚骨に多い、無機質な麺だったり、麺の内側が粉っぽくうすら苦く感じられてしまうような面ではありません。
小麦が高級品なのかも?
限定とはいえ、しかも塩豚骨用の細麺とはいえ、すとっとその個性を立てられる良い麺です。
 
ちなみに私が昨年末だったかに表暖簾ブランドで頂いた純とんこつは、中太麺でした。
ありそうな麺でありつつも、スープの個性が麺の舌触りを高め、旨味を解放する素晴らしい愛称でした。
ところが今回の細麺にもちゃんと絡んでくるんですよね。
このスープ、個性剥き出しのわがままスープに見えて、その実なかなか懐のある性格美人のようです。
 
ところで今回の純とんこつ、特別に別皿で自家製辛肉味噌が付いてきます。
これをスープに加えて味変を楽しみます。
 
辛味醤系の辛味を感じるしとっと淫靡な味わいの肉味噌は、なかなか真面目なもの。
スープに加えると豚骨の旨味に中央からその個性を重ねていきます。
味に変化を加えるという遊び心としては面白い存在ですね
 
ただ、偉そうに場違いなレビュアー的には、もっと雑な辛味の方が好みだったかも。
それこそ味の素に砂糖と塩と七味を練り込んだようなものでも良かったくらい。
できることなら辛味といくらかの甘旨味を加えた真っ赤な海老油を加えるような、ジャンクな味変の方がね。
 
それというのも、辛肉味噌の旨味と豚骨スープの旨味の周波数帯が近いため、ある程度舌の能力がないと、混沌とした味わいに捉えてしまいそうなんですよね。だからこの純とんこつのスープのまろやかな味わいが辛味にまざらないように、エッジのある上辺めいた辛味の方が好みかなあと
スパイシーでドライシャープな辛味で、反動的にとんこつの豊満さを感じられるようにしてくれた方が、大雑把な舌の私には愛する豚骨スープのふくよかさが残さず感じられそうですからね。
 
とかまあ、好きなこと言っていますが、このように私のレビューは昔っから、思ったことを散弾銃の如く撃ちまくるタイプです。
賢明な皆さんがご自由に意味のありそうな情報だけを整理して理解してもらえると幸いです。
命中率は低めですが、数撃っちゃ当たるを狙っています(爆)!
 
・・・う~ん、何だかレビューがブレブレになっちゃったから、最後におさらいしましょうか。
 
この純とんこつ、まずはすっごく美味しいです。
さらには豚骨専門店じゃつくれない程に、丁寧です。
よーするに、才能のある人の限定メニューってのは、ズルイってこと。
小ロットの販売数ってのは、人件費度外視で超真面目に作り手の実力を放つことができるってこと。
そんなの美味いに決まってるじゃんってこと!!
でもそれだけじゃない、そんな限定を繰り出すラーメンだんすさんというブランドの方向性もまた面白いんです。
レシピ尊重のスタイルと手作り感強いスタイルが共に感じられる、なんとも不思議な世界観と、独特のヴィジョンに包まれています。 
このお店の真の狙いとは、ラーメン業界の常識に、誰も気づいていなかったスタイルで風穴開けて、あっと驚かそうってことなのかも。いずれにしもて、ワクワクする要素の濃縮されたお店です。
 
というわけで、私が今一番気にしているお店の一つです、これからもゆっくり時間をかけて探っていきたいです(笑)
 。
とりあえずこの日の純とんこつ、次回があるかないかは知らないけれど、もし次があっても食べられないなんて言っていたら、きっと君は人生損していると思うくらいに意味ある一杯です。
ベジポタ対決の前に、こんなにとろっと美味しいスープを提供しちゃったら、ベジポタのハードル上げ過ぎちゃいますよ~と心配になるくらいです!!
 
PR

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

プロフィール

HN:
alphabetical anagrammer
性別:
非公開

カテゴリー

P R