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疾走日記

美味しい話

Finally, te-2 rows! ラーメンだんすさんの鶏塩つけめん

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Finally, te-2 rows! ラーメンだんすさんの鶏塩つけめん

Finally, te-2 rows! ラーメンだんすさんの鶏塩つけめん

美味すぎる程に巧すぎたのか、巧すぎる程に美味すぎたのか、いずれにしても満足度はトビヌケています。
淡麗系のつけ麺の完成系とは何ぞやと思っていましたが、この作品は一つのゴールを示してくれました。
淡麗系のつけ麺にありがちな「間の抜けた感じ」や「モノ足りなさ」、「うすらめいた味わい」といったものが一切皆無なのです。
 
実は以前に、ろたす店主様のつくられたど煮干し中華つけ麺を、超高評価したことがあります。
強い味わいのその内容は、正直私好みの方向性ではないとは思いつつも、それでもなお過去最高に美味しいと感じたのです。
好みを軽く凌駕するクオリティーが抜群にして痛快でした。
 
そして今回の鶏塩つけめん。
これがやっぱり美味いのです。
 
私の好みは完全にオリジナルの鶏塩そばにあるわけですが、それを飛び越えてこのつけめんが美味い。
このアザトいテクニカル具合はどうしたものでしょうか?
ぐいぐい噛みつく美味しさに、すっかり酔いしれてしまいました。
 
食べればその麺のセレクトにもなるほど納得です。
予想に反して細麺のままの勝負でしたが、これが絶対に正解と確信できます。
つけ麺にありがちな太くてもちもち系でいかず、細麺で仕上げたところがむしろ攻撃的な印象を残します。
そしてこの細麺、細麺だからこそつけ汁の持つ味わいの複雑さ、そして起承転結がしっかり定まったその演出の全てを感じさせ、同時にその麺のストロークを上映時間として、きっちりと意味あるフィニッシュまでの物語を描きます。
 
本来上品で優雅なる鶏塩そばの味わいを、インパクトある調味料で原色的なデザインの織物で着飾ったのがこの鶏塩つけめんだと言えましょう。一つ一つの旨味の個性を伸ばし方向で調和をさせた近代建築デザイン的な一杯です。
 
・・・というように、そんな超名作感漂うこの作品。
もう少ししっかりとレビューしてみます。
つけ汁の口当たりの味わいには、焼き立てのチャーシューが大きく影響します。
タレの味わいが深くしっかり食い込んだチャーシューが、豚の油脂感とタレのロースト感をつけ汁のオイルに重ねて浮かびあげます。 
これが口当たりからフックの効いた旨味を残し、そしてこれが実に美味い!!
ベースの鶏に対して全く異なる表情ながら、そのコントラストが極めて悩ましく感じられます。
何より嬉しいのは、完成度高い鶏の味わいに対して、ライブ感抜群のチャーシューの味わいが絡むことで、ただ単に構築美ある風味というのではなく、よりエモーショナルな味わいに感じられること。
ろたす店主さんの作家性をベースにしながら、だんす店主さん並びにスタッフの方々の躍動感が口当たりの一撃に満ち満ちているのです。
個性的な味わをグッと立てつつ、風味の輪郭を軽く重ねる感じ・・・、なんという素晴らしさでしょうか!!
タレの熟成感が生み出すどこかエキゾチックな色気もまた食べる側の意識をぐいぐいと引きつけ、味に対する意識を強引に覚醒させてくれます。
 
そして中盤に映えるビネガーの個性がまた秀逸過ぎ!!
酸味に終わらない色気コクが十二分なのであります。
そしてこのビネガーの個性を覚えた直後に、この個性が他の香味野菜を思わすようなハービーな味わいを引き込み立ち上げるのですが、この少し夜の大人びた風味展開の悩ましさが異常。
胸をつかまれる様な美味しさを、独創的な色気越しに覚えます。
 
後味には塩気がぐわっと沸き上がり、しかしそこに酸味、辛味が重なります。
中盤に感じた香味野菜系のテイストが辛味を誘い、香味野菜系の辛味と唐辛子系?の辛味と一体化し、それがビネガーの酸味に食い込んむことで一つ締まった、そして筋の通りを感じさせる『ざっくりした味わい』を仕立てます。
 
これが舌に響くこと、響くことっ!!!!
 
確かに強い塩気故に尖りもあるのですが、塩の個性そのものが美味いと思えるために、その強さがむしろ心地よく、何より酸味や辛味を誘った味わい故に旨味そのものを強く感じられるのが痛快なのです。
  
ろたす店主さんの脚本家、総監督としての才能を存分に感じたい人、そしてだんす店主さん、ならびにだんすスタッフの皆さんのライブ溢れる演出力を味わいたい人は是非是非訪問して頂いてみてください。
 
木曜の夜の18時から21時30分、ここに貴方の食道楽人生を大きく発展させるかもしれないダンスパーティーが開催されています!!
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