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疾走日記

美味しい話

Finally, te-2 rows !! だんすさんの鶏塩そば

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Finally, te-2 rows !! だんすさんの鶏塩そば

だんすさんの鶏塩そばす。


だんすは、ろたすの別暖簾、ろたすのge-c店主様の弟でいらっしゃるte-2様が腕を振るうお店です。
で、この鶏塩そばがやっぱり美味い!!
  
まずはスープ。
口当たりにオイルが立ち、じわり美味い。
そこそこ評価の高い淡麗系のお店の鶏系の作品でも割と感じられやすい毛羽立った香ばしさや肉臭さはありませんし、狙ってもいない。
表面的なインパクトを作らない分だけ、より深いところの旨味に意識が運び込まれるのが嬉しい。

オイルは鶏の甘旨い味わいをすっと内包し、味わいの立ち上がりで独立感を覚えさせつつも、スープとの境界を立てすぎずにしなやかにスープの旨味を引き出します。
 
中盤はスープの持つ鶏の旨味が全開。
オイルの反動で一瞬酸味を感じさせつつもそれが引き金となって鶏の豊満かつ弾力感のある旨味がより躍動的に舌を捉えます。
中央にどんっと鶏の旨味を残し、しっかり肉厚なコクを覚えます。
その旨味は肉弾的でありつつも、その味わいの輪郭では、ふわっと鮮やかな色彩の風味が花開き広がるように感じられ、これは何?
鶏の華やかな個性、良質の性格がバラエティーの豊富さが、ブーケを描いているんでしょうか?
鶏の芳醇な味わいを主軸としつつ、その味わいが押しつけがましくないのがいいですね。
 
舌に染みいる味わいというよりは、心を弾ませる旨味のボリューム感が、圧倒的。
淡麗系らしい繊細な作り込みの上で成り立っていることを感じさせつつも、この味わいの厚みは淡麗系にあらず。
 
もし私の一昨年前の舌の記憶が正しいとするならば、中川時代の鶏塩そばがいくらか塩気で鶏の魅力を引き出した感じを残すのに対し、このだんすバージョンでは、鶏からの旨味の抽出が贅沢で丁寧だったが故に濁りなく前に出る味わいに仕上がったという印象を受けます。
鶏の油脂感もさらにリッチになっているように思えますね。
軸に重心がかかっているその説得力ある風合いは、めんりすとさんや毎度!さん、わさらびさんなどのタッチというよりは、五轍さん(をオイルをもっと優しくして、その分スープの鶏感を前に出した感じ?)などに覚える印象に近いかもしれません。
 
そして後味。
後味がめっちゃ美味い!!!
一昨年前の感動がよみがえります。
鶏の美味しさを舌に転がしながらの後味では、小さく、しかし粒立ちのしっかりした塩気が塩そのものの旨味を転がします。
塩気をフィニッシュに残すラーメンの多くは、しょっぱいだけのチープな作品だったりするものですが、この作品はクオリティーが数段違うというよりは、違う世界。
塩気の演出が徹底してエレガントですね。
口当たりの塩気は一昨年前バージョンよりもややライトにアレンジされたように感じられましたが、後味の塩気はまた一段と磨き上がって美味い!!
これぞ「鶏塩」のネーミングに相応しいラーメンですよ。
「鶏塩」というカテゴリーにおいて、最高に美味しいラーメンがこれだと断言しちゃいます。
うっすらとした記憶では、一昨年の作品にはもう少し酸味が加えられていたような気がします。

今回の鶏塩そばはそういった調味料的?なキレを感じず、素材感がより前に出ているように思えます。
進化していますよね~・・・。
麺は細麺ストレート。
スープの芳醇さからすると、ちょっと華奢かと思ったのは一口目。
でも食べるたびに魅力がぐいぐい増してきました。
軽い伸縮からプリッと弾ける歯切れの心地よさを覚えさせるその麺は、鶏スープの味を絡めるたびに鶏の肉感を麺の穀物感の中に覚えさせ、旨味によって食べごたえを残す麺ですね。
麺そのものの美味さよりも、スープと麺のバランスによる魅力がより際立つ印象で、何より食べ進めれば食べ進める程に麺の良さを記憶し、美味しさが積み上がっていくように感じられる麺というのは素晴らしい限り。
食べる程に飽きる麺、早く食べないと不味くなる麺も多い中、食べるたびに新しい美味しさが引き出されるように感じられるのは最高ですよ。
スープもまた飲み進める程に、オイルの個性が弱くなるためか鶏そのものの甘旨さ強調されて行きます。
そのことがまた、麺とスープの調和をより深めていくことにも繋がっていますよね。
 
トッピングも豊富です。
チャーシューはろたすさんらしく、噛むとじわわーんと味わい広がる奴。
メンマは味わいしっかりしていて、鶏の性格に対してはいくらか独立的に存在。
鶏団子(?)はネギの味わいがやや大人びた湿り気ある味わいである分だけ、鶏スープの華やかな性格とはやや異なる印象。これを上手にスープに絡めて、自分好みの味わいに仕立てると面白いのかな?
鶏スープに味わいのバラエティーを添えようとするアイテムが多いですね。
 
私としては、中でも特に秀逸なトッピングとしてネギ、さらには紫玉ねぎ(?)を支持。
 
紫玉ねぎがスープに添える辛味が実にエレガントで、スープのキメの滑らかさはいくらか削るとはしても、随所に鶏と玉ねぎが目の覚めるようなマリアージュを起こし、これは痺れるね!!
ラーメンという比較的B級にカテゴライズされる料理に、リッチな欧風スープが持つ高貴なる魅力がふわっと香る、まさに酔える瞬間がここ!!
うまいいぃぃぃっ!!!!
 
いつもよりもう少し心をラーメンに落とし込んで味わってみてください。
最高の時間が過ごせますよ。

さあ、どうですか?
皆さんの「だんすはすんだ」かい?
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